2022/7/26-8/3

0726

友達とお昼ごはん。

東京たらこスパゲッティに行こう!と2人で決めていた。さすがにもう並ばないで入れるだろうと言っていたのだけど、15分位並んだ。(オープン当時は1時間とか並んだらしい。)出汁をかける、明太子スパゲッティを食べた。

いつか行こうかなーくらいのお店(食事をするところ)は自分ひとりだと案外行かない。チェーン店の期間限定とかもひとりではあまり食べない。彼女には4年生になってから何度か、そういう機会をもらっているの。マックのタツタとか、丸亀の夏うどんとか。学食の油淋鶏も、お弁当も。半額弁当にはありつけていないけれど……。

 

お昼ごはんはメインイベントではなくて、もとはといえば、2人で学割証を取りにきたのでした。携帯で申請して、発行機にパスを入れるだけ。成績証明書や健康診断書もここで発行できるそう。どちらも就活でよく求められるそうです。

普通ぽい印刷機から、ペラペラの薄い紙が印刷されてきて、かわいらしかった。

ボリス雑貨店でポストカードを数点とトレーディングフィギュアを買う。

石黒亜矢子の絵がみたくて行ったけれど、それよりもハヤシミワコの刺繍といわたまいこの切り絵に惹かれる。アノマロカリスはきっと硬いと思うのだけど、とても柔らかそう。薄くなった爪くらいに。アノマロカリス、そんなに好きと思ったことない。でも、きれいなかたちをしている。デフォルメされているせいかしら。にゃんことアノマロの人形セットが思っていたより手の届く値段。お金がないので買わない。買ったとて、箱のままにしてしまいそうだし。

ふらふら歩いていたら道を聞かれる。方向音痴なのに。荷物持ちも兼ねて目的地まで一緒に行くことに。おかばんの曼荼羅刺繍がすてきな老婦人。「おかばんすてきですね」と言ってみたら、これから行くのも刺繍の会だそう。

 

全く知らない人へのほうが、きちんと、正しく、優しい人になれる。決してよいことではない。

公文健太郎「眠る島」

スパイラルをのぞいたらやっていた。

 

現在、人口僅か十数人の島民が暮らす瀬戸内海の東に浮かぶ離島《手島》は、観光地として無名ではあるものの、その歴史を紐解くと特に操船や造船技術において重要な役割を果たしてきた島の一つとして伝えられてきました。しかし、江戸時代の初期~中期に栄えたこの島も今はかつての面影はなく、人口の減少とともに衰退の一途をたどっています。

 

この静謐な《手島》の印象から『眠る島』と題された本作は、伸び伸びと育つ島の豊かな風土とその中で日々暮らしてきた住人が、停止することなく、静かにゆっくりと、そして深く呼吸し続けてきたからこそ継がれてきた原風景を、公文健太郎が真っすぐに写し出しています。その光景は、決して後退しているのではなく、むしろ《手島》自らが原来の姿へと還っていくことを選び、人間もそれを望み受け入れているかのように見えます。

 

今日、生きるということはどういうことなのか。本作を通して《手島》という一つの離島に息づく自然と人間の生命の姿形、美しさに触れていただく機会になれば幸いです。

(公文健太郎 写真集「眠る島」)

 

民家に集まる島民。かつての栄華を思わせる甲冑や調度品。捨て置かれた家屋と軽トラックをおおう植物。山の中に残る、たしかな道の跡。島が、飲み込んでいく。それは「還っていく」ことだろうか。そこで息絶えたなら、「還ってい」けるのかしら?一緒に息をできる?

家族で近所のおいしいイタリアンに行った。

一応、私の内定祝い。

祝われるのが苦手で(自分が)いやになってしまう。自分のことはろくすっぽ話さず妹の話をうんうんと聞いていた。つまり、通常運転。

 

 

0727

妹と小学2年生の従妹と劇団四季を観にいく。演目は「人間になりたがった猫」。小さい頃、テレビでみてからずっと観たかったのです。テレビで初めて泣いたのは「人間になりたがった猫」の放送だったような。

劇中、「すてきなともだち」は何度も何度も繰り返し歌われる。多すぎない?と思うくらいには。劇の最後、従妹が隣で小さく口ずさんでいて、ああ、このためだ、と納得する。誘ってよかった。

義叔父と叔母、5歳の従弟と合流して、新丸ビルでご飯を食べる。好きなところを選んで、といわれたけれど、こだわりがなくて困ってしまう。義叔父に助け舟を出されてオーストラリア料理の店に行った。オーストラリア料理なのかどうかはよくわからなかった。オーストラリアにゆかりのある食材をつかった料理であることはわかった。

 

コース料理がなんとなく苦手だったけれど、美味しいものが美味しく食べられる量適切な順番に出てくるなんて、とても素敵なこと….!、と当たり前のことに気づく。

ねえ、タドベリ先生。

確かにわたし、ひとりで生きていかれないわ。きっと。でも、誰にも生を背負わせたくないの。死も同じく。とても我儘なことと思うわ。不遜、と思う人もいるかも。不可能とも思っているわ。すでに背負ってもらっているのだもの。だからこそ、こう思えるのかもしれないし。それでも、なの。

寄りかかる先をたくさんたくさん増やすのがいいのかしら。できるかしら。

 

 

0802

オーラスでバイトだから朝ごはんを食べる。野菜ジュースとエビマヨおにぎり。

午前中からの食事を胃が受け付けない……!困る!!明後日から母の実家に帰るから一日中おいしいものを食べる予定なのに。

帰りの電車で喧嘩を見る。片方が胸ぐらを掴んだのをみて、隣の人が「これまずいですよね」と言って終着駅(次の停車駅)に電話をかけてくれた。

停車。わざとゆっくり電車を出て、怒りつづる男の人を見ていた。「警察呼べ!警察!」と窓口に怒鳴り込んでいく。肝心の相手方はそそくさと改札を通り抜けた。

 

彼が最初に怒鳴り声をあげたとき、体が、びっ、と強ばったのをかんじた。腹立たしい。どうすることもできないから、「まったく、しかたないなあ」と体に対して呆れてみた。

火花だ!灰色の作業服を焦がしている。

その一瞬、目を奪われて、躓く。数十メートル先で男の人が等間隔に叫んでいる。私ははっとして、よたよたと歩き出す。

私の過ごし方って、こういうふうなばかりね。

 

 

0803

今日もオーラスでバイトだった。朝ごはんは野菜ジュースとツナマヨおにぎり。

仲のいい社員さんと久々に顔を合わせる。「今度いろいろ話すね」と言われる。ついでに就職のことを報告する。

「おすすめ」をかなり売って、褒められた。

いい接客ができるオート機能が今日の私には搭載されていました。

終電で帰る。