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ゼミの日。

 

塚田修一/松田聡平『アイドル論の教科書』青弓社(2016)

今日はこれの二章をやった。

アイドルの卒業と脱退。

「卒業」を使うとき、アイドルの時間は線分的な時間で、はじまりと終わりがそこにはある。終わりが仄めかされてもファンは落胆しない。いつかくるものと思っていたから。

「脱退」を使うとき、アイドルの時間は直線的な時間で、「脱退」によって直線が半直線になる。終わりは予期せぬ(もちろん例外あり)ものだからファンは驚く。

前者はAKBやモー娘。、後者はももクロで紹介されていた。

「卒業」と「脱退」を時間的な終点として比較している。

そして「卒業」は美しい、という。

 

近年の歴史社会学が明らかにするところによれば、こと日本の 学校という文脈では、「卒業」という言葉には特別の意味づけが なされてきた。有本真紀によると「卒業」は、近代日本の学校空間で儀式化され、美化されてきたという。

 

「卒業」が美しい、というより「卒業」によって美しくなる、のほうがしっくりくる。

「脱退」ではなく、「卒業」だとそれまでのアイドルの時間が美しくなる。いいことも悪いことも、全部すてきだったよね!輝いていた……!とみんな(アイドルも運営もファンも)で了解する。

さっしーとか峯岸みなみちゃんも「卒業」した。ある種の禊を終わらせたから「卒業」できた。「卒業」させるために禊をさせた、とも言える?

空きコマ。

もうひとつ授業が終わったらバイト。とても眠い。

眠いのはいつも。眠いのは雨だから。動き始めれば眠く無くなるの……きっと。

はじめてエントリーシートでお祈りされた。そこまで嫌いな出来じゃなかったのだけれど、採用ご担当者さまには刺さらなかったみたい。悔しい! 会ってお話ししたかったなあ。