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暑い。暑すぎる。

梅雨が明けたらしい。

統計開始以来、最も早い梅雨明けだそう。

私は感覚の鈍いところがある。特に、寒さと痛みに鈍感。一方で、暑さには弱い生きもの。去年、大学にテストを受けに行ったらそれだけで熱中症になった。

暑さに音を上げて、駅から大学までタクシーを使おうとした。(遅刻寸前だったこともある。実際5分遅刻。反省。)タクシー乗り場に5組待機していたので諦めました。タクシー好きなので残念。

タクシーの何が好きかといえば、単純に時間短縮できて快適なのもある。それ以上にガチャガチャみたいなところが好き。運転手さんもそうだし、車両もそう。いい匂いがしたり、音楽の趣味がよかったりすると嬉しい。あとは、お金のかかっている車に乗れるとハイソな気分になれて楽しい。

今年のはじめに乗ったレクサスのタクシーは大当たりだった。シートは革でもちろんシートヒーター内蔵。オーディオ機器も異様によかった。(ブラームスの1番がかかっていて驚いた。)長距離移動なら映画とかみせてくれるそう。芳香剤はウッド系の爽やかで嫌味のない香りだった気がする。運転手さんもとても素敵な方でした。眼鏡の似合う柔和な男性といったかんじ。最近のタクシー業界事情とか運転手事情とか話してくださって面白かった。

いい車乗って、知らない話を聞いて。

なんだかとてっもすてきな、余裕ある、銀縁眼鏡とオーダースーツの似合う大人になったようで楽しいんです。

深夜に乗れば、接客業で働いたあとの、気の抜けたお姉さんになったようで楽しいんです。

梅雨が明けた、と思ったら空に近づいてみたくなった。ので、大学の一番大きな棟を登る。5階まではエスカレーター、そのあとは階段を使ってみる。ここの階段は光の通るように設計されていて、窓も大きいから好き。登るのがつらくならない。

今、大学では大規模な工事をしていて、この棟のすぐ隣にクレーンが鎮座している。赤と白の大きな縞模様が夏の空気にすこし和らいで見える。空と赤と白のコントラストがきれい。

これからできる建物を私が学生として使うことはない。工事の音はうるさいし、取り壊しの最中は振動がゼミの教室にまで響いてくるものだからちょっと腹立たしかった。(地震なのか、工事なのかわからなくて怖いし。)でも、大きなものが壊されて、大きなものがつくられていく。その様子を間近で、上から見られる機会は今までなかったから、見ていて飽きない。

フロアの端にあるベンチに座って、工事を眺める。向こうのビル群を眺める。クレーンのてっぺんはまだずっと上にある。