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一日中家にいる。

休日にしては珍しく、9時ごろに起きる。明かりとコンタクトがついたままだった。昨日ベッドで本を読んでそのまま寝たらしい。カーテンを開け、冷めたお茶を飲みながらそのまま続きを読む。きりの悪いところで宅配が来る。越してしばらく経つけれどカメラ付きのインターホンを使いこなせていない。ので、直接「今出ます」と言う。パーカーを羽織って荷物を受け取る。面倒ですぐに開ける気にはならない。鍋からトマト煮をよそい、そのまま三口ほど。食べかけをテーブルに置いて、ベッドに戻る。いまだにクリアしていないゼルダ(ティアキン)を進める。炎の神殿の攻略を済ませて、またベッドから出る。トマト煮を何口か食べる。ベッドから落ちた毛布をクッションがわりに、絨毯に寝転んで本の続きを読む。一つの章立てを残して、お茶を淹れる。妹がオーストラリア土産に買ってきたT2のティーバッグ。Canberra Breakfastというブラックティーベースのお茶らしい。真っ青なカンカンがかわいい。缶の下半分にはカンガルーやら何かの鳥やら花やらのイラストが印刷されている。そう癖のある味ではないだろうと踏んでいたのだけれど、ビニールを開けた瞬間ココナッツやバニラの甘い匂い。しかし香りは強いけれど、味は意外と甘すぎなくてよかった。お茶を飲みながら最後まで読む。読み始めてからひと月ほど放置してしまっていたのですけれど、とてもよかったです。高原英理『祝福』。水曜日に、実物を前にして我慢できずに買った『エイリア綺譚集』も楽しみ。よそってあったトマト煮を食べ切る。インスタを開くと昨日コメントしたストーリーに返信があった。ハートだけつける。洗濯物をいい加減畳むか、と三日くらい前から干しっぱなしの洗濯物を外し、それを干すときに外した洗濯物の山に放る。畳んでいる間に『BLACK  LAGOON』を観ようとプロジェクターをつける。宅配便がまた来る。今度は定期便のコンタクトだ。これも開けずに放っておく。ひと月ほど前、友達が持ってきたサラミを開けてつまむ。(半日弱点ちまちまつまんでいたら半分食べてしまった。明後日辺り肌荒れしそう。)読み終わってそのままにしていた『祝福』を本棚に挿す。ついでに他の出しっぱなしにしている本も片付ける。通勤鞄の中からスピンの最新号を開く。この前昼に買って、最果タヒの連載詩(「キャラクターの血の湖に、ぼくの瞳が映っている」特定のキャラクターについて書かれた詩の連載。7号は『彼氏彼女の事情』のキャラクターたちについて。)を席で読んでいたら、知らぬ会社から営業電話に横槍を入れられてむしゃくしゃした気持ちになったのでそのまま仕事に戻ったのだった。だから、まず詩を読む。雪野ではじまり、一馬、真秀、そして有馬。何度か読み返し、連載詩のあとに続く蓑田沙希のエッセイを読む。古本屋の店主だそう。飼い猫を亡くした話だった。そこまで読んで、他の本たちを戻し始める。その間に、大白小蟹『うみべのストーブ』と荒川弘『黄泉のツガイ』⑥、『アステリズムに花束を』の伴名練「彼岸花」の続きも読む。そこまでしてコーヒーが飲みたくなり、お湯を沸かす。なぜだかキッチンの前で座り込んでみたくなってお湯が沸くまでの間ぼーっと換気扇を眺める。そろそろシート(あのシートの名前は何?換気扇の汚れ防止シート?)を変えた方が良いかもしれない。ドリッパーからコーヒーが落ちるのを待つ間、洗い物をしてしまうか、とキッチンに立つ、と、部屋から水の落ちる音がする。戻るとマグカップからコーヒーが溢れ出し、テーブルを伝って絨毯に落ちている。慌ててドリッパーをマグカップから外し、急ぎコーヒーの染み抜きについて調べる。幸いそこまで目立つシミは残らなかった。ベッドで携帯をいじる。昨日発熱したらしい妹に電話をかけてみるが出ない。本当に元気がないのかもしれない。漫画アプリを巡回し、目的もなくYouTubeを開いたところで妹から電話が来る。熱も下がったようで、いつも通りの悪態。2、30分話して切る。『BLACK  LAGOON』を再生。洗濯物を畳む。一つ二つ畳んだところで、もしかするともうニットの出番は来ないのではと思いつき、2週間天気を確認する。クローゼットの秋冬物で十分と判断し、簡単に済む分の衣替えをしつつ洗濯物をしまう。コーヒーを飲み、ベッドに戻ってゼルダの作業をしつつ『BLACK LAGOON』を観る。食器を片付ける。お腹が少し空いた。何を食べるかと棚の前を彷徨いたあと、冷蔵庫からめかぶひとパックと酢蓮を少し取り分けて食べる。iPadでクリスタを開いて手すさびに絵を描く。お風呂の追い焚きスイッチをいれる。お風呂が沸くまでの時間、これを書いている。無印の入浴剤を使うつもり。