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久々に、青木万里子『アイも変わらず』を読む。

 

俺  正直すごい苦しい 人として当たり前の事が出来ないのが単純に苦しい

リルの手を握っても何とも思わない自分が苦しいのにやっぱりできねぇんだよ どうやったって

俺はずっと変われない

理解してほしいわけじゃない ほっといてくれていい でも見放さないでほしい

特にリルには

わがままだって自分でも思う 甘えや怠慢と言われても仕方ない

でもこの怠慢を愛って呼んでリルと逃げたい

ごめん ずっと俺が俺でごめん ごめんな

(青木万里子『アイも変わらず』Kissコミックス  2019.12)

 

イーニシは恋的に誰かを好きにならない。性的な交わりも望まない。

リル子はイーニシが大切で好き。恋的にも性的にも。

 

私にも、自分で望んで、変わらないままに、誰かといっしょにいる未来があるかもしれない。イーニシはすごいなと思う。(リル子はもっとすごい。)

そう、同じように好きにはなれないけど、

「愛してるよ たぶん」

 

きっと歩いていける。いっしょにいなくたっていい。

誰か、大好きな誰か、私を好いていてくれる誰か。ほっといて。でも見放さないで。