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あっという間に8月になってしまう。

家の前に蝉の死体が転がっていた。こんな暑い最中出てきて後悔はなかっただろうか。と思ったのは、この前職場の人が「蝉も地中から出てこないほうがいい」と言ったから。翅を欲しいと思って、でも引きちぎることは怖くて、公園に落ちた蝉をじっと見ていたのは小学生のとき。蝉の鳴く声をうるさく思ったことは多分ない。林間道を自転車で通ると蝉の鳴く声に囲まれる。それもうるさくは思わない。けれど、無数の蝉からなる群れを想像すると気分が悪くなった。蝉なんかよりもずっと、あなたが隣にいることがうるさいと思った。今日初めて、会社でも蝉の声を聞いて窓を大きく開けて落っこちてしまいたくなったけれど、私はメールの返信をし、校了作業を進めていた。

足早に会社を出て、コナンの映画を観にいく。10分間の広告のうち、半分くらいは映画と関係のないコマーシャル(結婚式場とか、旅行会社かなんかとか)でがっかりする。映画の予告を打つだけでは映画館はもたないのか……。もの悲しい。

 

映画館でコナンを観たのは大学一年生ぶり。そのときに観た、「紺青の拳(フィスト)」より好みだった。コナンについては浅―い浅―い知識しかないけれど、これだけ楽しめるのだから良い映画なのだと思います。赤井さんと安室さんの映画観てないから観ようかな。彼ら2人は今回はメインキャラじゃないのにしっかりかっこよく、おいしくって憎い。しかし、私は二次創作B Lの2人しか知らないので、余分に艶っぽく彼らをみている気がする。

 

帰りがけ考えるのは哀ちゃんのことばかり。(今回主役だから妥当か。)

あの世界にいる限り、彼女は立場から逃れられない。説明も弁明も自由にはいかない。十分に伝える能力があっても、諦め続けなければならない。その中にあって、最良を選ぼうと必死で在れる。素直にかっこいいです。私には選べるかわからない。選ばないかもしれない。彼女はそのようにしかなれなかったのか。選んでそうなったのか。真実はなにか。あるのか。