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『違国日記』の完結記念ギャラリーをみにいく。青山ブックセンター

ヒグチユウコ選書の本を買う。

おしこめておしこめて、

飲み込んで、のみくだして、

どうにか、吐き出す。

やっとやっと。

人と関わることは、

リアルタイム

以外の時間のほうが多く割かれている。

ひとりでいる時間のほうが

まともに、平静に、素直に、

あなたについて思考する。

わたしの、関与し得る時間など、

なにか、など、限られたもので、想像よりはるかに矮小と知っていても

あなたに対するわたしの想像が、いかに鈍く、精細さに欠け、真実からはなれ、傲慢だとしても

わたしの思慮の浅さがあなたを傷つけても

あなたを大切とおもい、あなたの望む幸福があなたのそばにあるように願うことは

ゆるされないだろうか。ゆるしてもらえないだろうか。

ゆるされずとも、それでも。

自分の苦しみにばかり、関心を持ち敏感であるわたしがそうおもうこと、は、

わたしがわたしであるがゆえにおもうことなのか、

それとも、人間の善なる魂ゆえ?

 

鍛治乃頼、という一人間の個体であるから、とあなたに言わずとも、留めおく。標本にピンを刺すように。錨を下ろすように。